初恋レモン
嘘だって…。
また失礼な。


「うちのおばあちゃん、
ご飯すっごく上手だったでしょ?
島で料理教室開いたりしてたの。
その時から私も教わってるから
大体の物は作れます…。」


とは言ったものの、
みんなの口に合うか心配になってきて
最後の方は声が小さくなってしまったけど。


「え…、じゃあ菜々が全部やってくれるの?」


「うん。お母さんにも
家事はお願いされてるから。」


「そ、そうなんだ…。」


信じられないと言いたそうな顔の
さくらちゃんと大河君。


「じゃあ、俺らも手伝いはしよう。」


そんな中、上手く話を終わらせたのは海人君。


こうして、みんなが手伝ってくれる
と言う事で放課後が更に楽しみになった。
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