初恋レモン
「ダメです~。
もうそれは菜々にあげたの。
海人、そういうの好みじゃない?」


か、海人君こういう下着
好きなの…?


って、それって…


私の言いたいことが伝わったのか、
さくらちゃんが口を開いた。


「もう一歩踏み出してみなよ。海人と。」


そう言う事だよね…。


「で、でも…」「怖い?」


さくらちゃんの言葉に
返事は出来なかった。


だって怖い?と聞かれたら
怖くはないんだもん。


ただ、勇気が出ない。


それに…


「何か理由があるの?」


優しい言い方に
今の私の悩みを打ち明けた。


「…最近海人君とデートで
美味しいもの食べてるから
太っちゃったし、
胸も小さいし…。」


ナイスバディなさくらちゃんは
きっとそんな事考えたことも
ないんだろうけど。
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