初恋レモン
そう言ってソファに戻り、
スマホを眺め出した。


そんな海人君の姿を見ながら
昨日のさくらちゃんとの
会話を思い出した。


海人君に、任せる…。


正直さっき、
恥ずかしくて言えないけど
キス、したいと思った。
だけど体が咄嗟に反応しちゃって…。


あのまま海人君と
目線を合わせていたら
私の本心がばれちゃうような気がしたの。


…もしかして私、海人君の事傷付けた…?
あの状況って今思えば
拒んだように見えるよね…?


どうしよう…。


とりあえず謝ろうと
海人君が座っているソファの方へ
一歩近づいたとき
海人君が驚きの声を上げた。


「はぁ!?」


結構なボリュームの声に
何事かと心配になった。
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