初恋レモン
「ほら、握手したらみんな友達!」


白い歯をニッと出して笑った。


「お前の思考は単純でいいな。」


コツンと大河君の頭を叩いて
ツッコみを入れた
もう一人の男の子。


「俺も小学校からずっと一緒の
土屋光輝。よろしく。」


さっきと同じように
光輝君とも握手をした。
光輝君は爽やかイケメンって感じで
すっごくモテそうだなと思った。


「あ、あの、握手したから
光輝君とも友達でいいですか…!?」


少し驚いた顔をしたけど、
すぐに声を出して笑い始めた。


「はは!菜々ちゃんて面白いんだね。
それ、普通言う?」


え、ダメって事かな…。


「思考が大河と一緒。
仲良くなれそう。
今日から友達…だね。」


その言葉で沈んだ心が
一気に晴れた。


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