初恋レモン
嬉しくなって大きく
「はい!」と返事をした。


「そう言えば話反れちゃったね?
翔也だよね。こっち来て。」


くるんと半回転して
歩き出した先輩についていった。
どうやら連れて行ってくれるみたい。


って、名前知らないや…。


「あの、先輩名前…」


「あ!そうだよね!
ごめんね。私は桐原麗華です。
よろしくね、菜々ちゃん。」


麗華先輩…
雰囲気にピッタリな名前だなって思った。


それから少し雑談をしながら着いたのは
3年5組の教室の前。


「あそこにいるよ。」


麗華先輩が指差したのは
海人君と同じ席に座って
ヘッドフォンで何かを聞いている
風間先輩。


「ありがとうございます!」
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