初恋レモン
「あ~、そうじゃん菜々
勉強苦手だったね。」


はい、とっても。


ついていくのに必死だった
この学校の授業。
今では置いてけぼりになってしまった。


「赤点だけは嫌なの!
島に帰りたくて…。」


そう言うとさくらちゃんは
顔を輝かせた。


「島!?私も行きたい!!」


一緒に連れて行ってくれるなら
教えてあげる!と言われた。


「そんなの全然いいよ!!
私も来てもらいたかったし!」


「じゃあ決まりだね!
そうとなれば1週間みっちりやるよ?」


うっ…
さくらちゃんのスイッチを
ONにしてしまった。


これは余計に頑張らなくちゃ…。



そんなこんなで
放課後は何故か毎日
光輝君の家でみんなで勉強することになった。
< 95 / 297 >

この作品をシェア

pagetop