冬の魔法



私の番が来た。私は「失礼します」と挨拶をし、魔法実演室に入る。

「では、始め!!」

魔法実演室に入った瞬間、先生がそう叫んだ。私は、慌てる様子も見せずに魔法をかけた。そして、空中を少し泳いでみる。今まで、悩んでいたことが吹っ飛んでいく感じがする。確かに、美影の言う通り、空を飛ぶのは面白い。

「終わりだ。お疲れ様」

空を飛んでいると、急に、先生が私の魔法を解いた。私は、内心で少し焦りながら、空中で体制を整え、きれいに着地する。

先生は「完璧だ。戻って良し」と、私に伝え、魔法実演室を出ていた。
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