楠社長のお気に入り
なんかすごい勢いで嵐が過ぎ去った感じ。幹さんから連絡先まで貰っちゃったし。
「にしてもあの社長、私なんかに会うためにそこまでしてたのか…」
怖かったけど、ちょっとだけ嬉しかったな…。ちょっとだけだけど。
「ちょ!ちょ!!ちょ!!!まゆ!!!!」
「うわっ!何、清香」
急に後ろから突進してこないでよー。びっくりしたじゃん。
「12番テーブルにいた人社長だったんでしょ!?何話してたの!?」
「何って…傘を返してくれただけ。後は挨拶?」
さすがに告白されたとは言えない…。
「傘って…、もしかしてまゆが風邪ひいた原因、社長だったってこと!?」
「う、うん…」
あっ!そういえば告白されたけど、返事ちゃんとしてない。社長には申し訳ないけど、きちんと断らないと。仕事終わったら幹さんに連絡してみよ。
「まゆちゃん、ちょっといいかい?」
「は、はい!なんですか?店長」
「さっき渡すのをすっかり忘れてて、申し訳ないんだけど、この封筒を秘書の佐伯さんに届けてきてくれるかい?」
「これって…もしかして毎月提出してる新作メニューのですか?」
スワンでは毎月、ミーティングを開いて新作メニューを考え、そしてみんなの意見を纏めて本社、即ち社長に書類を提出しているんだけど、その提出日が今日で店長も忘れてしまっていたらしい。まぁ、いきなり社長がプライベート(嘘)で来たら緊張して忘れるよね。
「にしてもあの社長、私なんかに会うためにそこまでしてたのか…」
怖かったけど、ちょっとだけ嬉しかったな…。ちょっとだけだけど。
「ちょ!ちょ!!ちょ!!!まゆ!!!!」
「うわっ!何、清香」
急に後ろから突進してこないでよー。びっくりしたじゃん。
「12番テーブルにいた人社長だったんでしょ!?何話してたの!?」
「何って…傘を返してくれただけ。後は挨拶?」
さすがに告白されたとは言えない…。
「傘って…、もしかしてまゆが風邪ひいた原因、社長だったってこと!?」
「う、うん…」
あっ!そういえば告白されたけど、返事ちゃんとしてない。社長には申し訳ないけど、きちんと断らないと。仕事終わったら幹さんに連絡してみよ。
「まゆちゃん、ちょっといいかい?」
「は、はい!なんですか?店長」
「さっき渡すのをすっかり忘れてて、申し訳ないんだけど、この封筒を秘書の佐伯さんに届けてきてくれるかい?」
「これって…もしかして毎月提出してる新作メニューのですか?」
スワンでは毎月、ミーティングを開いて新作メニューを考え、そしてみんなの意見を纏めて本社、即ち社長に書類を提出しているんだけど、その提出日が今日で店長も忘れてしまっていたらしい。まぁ、いきなり社長がプライベート(嘘)で来たら緊張して忘れるよね。