仕事も恋も効率的に?~second~
付き合い出した2人
☆怒涛の仕事☆
朝の出勤時間には、ザワザワと人が溢れる庁舎付近。
ここは、市政の塊である本庁と呼ばれる建屋。
泊市役所に勤務している面々が、職場に向かうための通常の景観。
ゆっくりと2人で歩くのは、俺、佐川コウと近く嫁になる予定の、本田みち。
『今日も寒いねー』
『そうだな。お前、首元寒いんじゃないの?俺のマフラーしとけ』
『ん...、ありがとです』
巻いていたマフラーをみちにつけてやると、ニコニコと可愛い笑顔を見せるので、俺も微笑んでしまう。
週明けは作業着とか荷物が多いので、二人分の荷物は俺が持つ。
俺とみちが付き合い始め、一緒に住み始めたのが週末だったわけで。
今週からは一緒に出勤する事になる。朝からニヤニヤしてしまう自分がいる。
『おはようございます』
『おはようございますー』
『おおっ、おはよ!揃ってきたねー!』
『ラブラブ佐川くんだ 笑』
『おめでとうございます 笑』
どーゆー事ですか?!と言いたそうな顔をして、みちが睨む。
『あ、あのー、ありがとうございます。とりあえずー、なんとか 苦笑』
『...ザル...』
つーんと自席に戻るみちは、照れているだけ。
『...みち、そんな怒るな~...』
『怒ってないし』
『...照れてる?笑。それなら俺もなんだから、ね?怒らないで 笑』
『...むぅ...』
二人分の作業着を出し、それぞれのロッカーにしまうと、始業チャイムが流れる。
朝礼が終わり、シンとした課内ではパタパタとキーボードの音が鳴り響く。
『みち』
『はい?』
『このデータ、ちょっと足りないから足して』
『ん?いらないと言ってませんでした?』
『あー、悪い...。やっぱ欲しくなった』
『わかりました。やっておきますね』
『頼むね』
端的な話だが、ニコニコする顔は、付き合う前のそれとは違う気がして嬉しい。
コウさんの、うっとりとした目線を投げられると、なんて色気がすごいんだろうなんて思っちゃう。仕事中だから切り替えているつもりだが、どうにも優しい目線にドキドキしてしまう。
仕事してる上では上司。
キリッとしてる顔はココでしか見れない。
『んーむ、これももう少しだな...』
『え、マジで言ってます...?』
『マジ』
『...了解です(鬼か!涙)』
地獄のデータまとめが、突然締め日が変わって四苦八苦して取りまとめてるのが私。
それを議会用に出すのがコウさん。
ゆっくり作ってたものが突然早まると焦る。
『本田さーん』
『はい?』
『県からきてるー』
『えぇ?!』
慌てて課内メールを見ると、別件の事案照会。
うおー...、まじかー...。
この締切、鬼?
おわんねーって...。
課内には業務担当区分があり、ほぼコウさんとペアの私。唯一関わらないのが県関係。これがうちの課のメインとも取れる大事な仕事。
ちょっと項垂れてるとお昼のチャイムがなる。
とりあえず飯食べてからにしよ...。
お昼も、コウさんと同じ中身のお弁当。
ブロッコリー&サラダチキン&卵焼き&チーズ。
『佐川くん、今日から本田さんのお手製?』
『っ、そうですけど...?』
『いーなぁぁぁ』
『あげませんよ。俺のです』
聞こえてるから、それ!と赤くなりながらさっさと食べ終え、一服つけに出る。
ボーッとしながらスケジュールを考え、午後が始まる前に歯磨きに戻ると、楽しそうにスマホゲームで盛り上がるコウさん。
その姿を見ただけでも、ちょっと幸せになる。
我ながら単純で、コウさんにベタ惚れしてる...。
よし、午後も頑張るか!
ここは、市政の塊である本庁と呼ばれる建屋。
泊市役所に勤務している面々が、職場に向かうための通常の景観。
ゆっくりと2人で歩くのは、俺、佐川コウと近く嫁になる予定の、本田みち。
『今日も寒いねー』
『そうだな。お前、首元寒いんじゃないの?俺のマフラーしとけ』
『ん...、ありがとです』
巻いていたマフラーをみちにつけてやると、ニコニコと可愛い笑顔を見せるので、俺も微笑んでしまう。
週明けは作業着とか荷物が多いので、二人分の荷物は俺が持つ。
俺とみちが付き合い始め、一緒に住み始めたのが週末だったわけで。
今週からは一緒に出勤する事になる。朝からニヤニヤしてしまう自分がいる。
『おはようございます』
『おはようございますー』
『おおっ、おはよ!揃ってきたねー!』
『ラブラブ佐川くんだ 笑』
『おめでとうございます 笑』
どーゆー事ですか?!と言いたそうな顔をして、みちが睨む。
『あ、あのー、ありがとうございます。とりあえずー、なんとか 苦笑』
『...ザル...』
つーんと自席に戻るみちは、照れているだけ。
『...みち、そんな怒るな~...』
『怒ってないし』
『...照れてる?笑。それなら俺もなんだから、ね?怒らないで 笑』
『...むぅ...』
二人分の作業着を出し、それぞれのロッカーにしまうと、始業チャイムが流れる。
朝礼が終わり、シンとした課内ではパタパタとキーボードの音が鳴り響く。
『みち』
『はい?』
『このデータ、ちょっと足りないから足して』
『ん?いらないと言ってませんでした?』
『あー、悪い...。やっぱ欲しくなった』
『わかりました。やっておきますね』
『頼むね』
端的な話だが、ニコニコする顔は、付き合う前のそれとは違う気がして嬉しい。
コウさんの、うっとりとした目線を投げられると、なんて色気がすごいんだろうなんて思っちゃう。仕事中だから切り替えているつもりだが、どうにも優しい目線にドキドキしてしまう。
仕事してる上では上司。
キリッとしてる顔はココでしか見れない。
『んーむ、これももう少しだな...』
『え、マジで言ってます...?』
『マジ』
『...了解です(鬼か!涙)』
地獄のデータまとめが、突然締め日が変わって四苦八苦して取りまとめてるのが私。
それを議会用に出すのがコウさん。
ゆっくり作ってたものが突然早まると焦る。
『本田さーん』
『はい?』
『県からきてるー』
『えぇ?!』
慌てて課内メールを見ると、別件の事案照会。
うおー...、まじかー...。
この締切、鬼?
おわんねーって...。
課内には業務担当区分があり、ほぼコウさんとペアの私。唯一関わらないのが県関係。これがうちの課のメインとも取れる大事な仕事。
ちょっと項垂れてるとお昼のチャイムがなる。
とりあえず飯食べてからにしよ...。
お昼も、コウさんと同じ中身のお弁当。
ブロッコリー&サラダチキン&卵焼き&チーズ。
『佐川くん、今日から本田さんのお手製?』
『っ、そうですけど...?』
『いーなぁぁぁ』
『あげませんよ。俺のです』
聞こえてるから、それ!と赤くなりながらさっさと食べ終え、一服つけに出る。
ボーッとしながらスケジュールを考え、午後が始まる前に歯磨きに戻ると、楽しそうにスマホゲームで盛り上がるコウさん。
その姿を見ただけでも、ちょっと幸せになる。
我ながら単純で、コウさんにベタ惚れしてる...。
よし、午後も頑張るか!
< 1 / 2 >