恋を失い愛を知りました。


「じゃあ、また後でな」



「うん。」



私は洸斗と一旦お別れをし
お父さんと並んだ



「悠未。綺麗だよ」



「ありがとう。お父さん」



お父さんには照れくさくて
今までお世話になりましたとか言えなかった。




「お父さん?

私お父さんのおかげで大切な人に出会えた。

ありがとう。」




でもこれだけはちゃんと言わないと。



好きな人と結婚式を挙げることを諦めた私。



でも、巡り合わせで
誰よりも愛してる人と挙げることができました。



今にも涙が溢れそうだけど
なんとかこらえて上を向いた。



「悠未。母さんの分も幸せになれよ」



「うん」



チャペルのドアの前に立つ途中。



お母さんからのおめでとうが
聞こえたような気がした。



天国で見守っててね。





< 100 / 115 >

この作品をシェア

pagetop