恋を失い愛を知りました。
「じゃあ、また後でな」
「うん。」
私は洸斗と一旦お別れをし
お父さんと並んだ
「悠未。綺麗だよ」
「ありがとう。お父さん」
お父さんには照れくさくて
今までお世話になりましたとか言えなかった。
「お父さん?
私お父さんのおかげで大切な人に出会えた。
ありがとう。」
でもこれだけはちゃんと言わないと。
好きな人と結婚式を挙げることを諦めた私。
でも、巡り合わせで
誰よりも愛してる人と挙げることができました。
今にも涙が溢れそうだけど
なんとかこらえて上を向いた。
「悠未。母さんの分も幸せになれよ」
「うん」
チャペルのドアの前に立つ途中。
お母さんからのおめでとうが
聞こえたような気がした。
天国で見守っててね。