恋を失い愛を知りました。




「パパ?」


眠そうに目をこすりながら階段を降りてくる


「あれっ洸介起きちゃったの?」



「パパは?」


きっと声が聞こえたから頑張って起きたのかな?


「パパはお仕事行っちゃった」



「ママ。ずる〜い。
こうすけもあいたかった。」



洸介も洸斗に会えるのを楽しみにしてるんだよね



「ごめんね。
でも明日動物園連れてってくれるって」



「ほんとぉ?」



急に目がキラキラと輝く。
本当に愛おしい。



「だから、明日のために寝よっか」



「うん。。」




「どうしたの?」



少し寂しそうな洸介の声。



「ままぁ。きょうはほしのおうじちゃまよんでくれる?」



「うん。読もうね」



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