恋を失い愛を知りました。

なんかヒロトさんがいると
いつもよりも気を使う…。



そんなことを思いながら支度を続けた。





「おい」



「はい。」




「お前夫が普段何してるかとか興味ない訳？」



なにそれ。
干渉するなって言ったのはあなたじゃない




「えぇ。それが条件でしたから」




「条件？」




「はい。
あなたが私の親の借金を肩代わりする条件です。
お互い干渉しないって
忘れてしまいましたか？」




「それはそうだけど。興味くらいわくだろ」




湧くって言って欲しいのだろうか。




「あなたは湧くんですか？好きでもない私に」




「湧くだろ普通。夫婦なんだから。」



予想外の答えに戸惑う私。


夫婦って…そんなの言える立場じゃないくせに



「カタチだけの夫婦です。

関心を持ってくれる相手なんて
いくらだっているでしょ。

毎日女の子と一緒にいるんだから。」



私は部屋に戻り家を出る準備をした