恋を失い愛を知りました。
「おい。」
「俊太!?」
「なんだお前。」
「お前こそ誰?
おれの彼女に触んないでくれない?
失せろっっっっ!」
そう俊太が低くドス暗い表情で怒鳴ったおかげで
男の人たちはいなくなった
付き合ってた頃もこうやって
助けてくれたっけ…
彼女という言葉にドキッとしながらも
平然を保った
「俊太…ごめんね」
「ううん、行こっか」
そう笑顔で私に話す俊太は
さっきの怖い俊太ではなくなっていた。
それよりも胸のモヤモヤが
朝喧嘩したせいかな。
「悠未?悠未??」
「あ、ごめん!なに?」
考え事して上の空だった。
「どのお店も混んでるな」
「そ、そそうだね」
「なに食べたい?」
そうだなぁ。オムライスかなぁ…
「フッオムライス屋な」
「え?俊太もたべたかったの?
私も今思ってた!」
私は手を引かれるままオムライス屋さんに入った。