恋を失い愛を知りました。
チクタクチクタク…。
大きな部屋にたった一人。
時計と向き合い5時間。
寝る支度を全て終えた私は
ベッドに入りヒロトさんの帰りを待った。
大丈夫かな…急いで出ていったということは
緊急だったってこと。
電話を片手に仕事へ行く準備をしてるヒロトさんは
20代とは思えないほど頼れる上司の顔だった
電話越しに目があった時の胸の鼓動
今日のショッピングモール
私もしかして…
ううん。違うそんなわけない。
まだ出会って数十日、
だいたい一緒にいるのはほんの数日。
私は気付きそうな気持ちに蓋をした。