恋を失い愛を知りました。
「ヒロトさん?」
「なぁ、ベッドの上なんだから
その“さん”やめない?」
「え?じゃあなんと…?」
「洸斗。」
「え、それは…」
「なに?お前緊張してんの?」
「いや、違います。」
私は見透かされないよう嘘をつく。
「じゃあ呼べるよな?」
そう意地悪くいう。
「洸斗」
そんなのに負けない。
プライドがどこまでもついてくる
「ん」
チュ……
恥ずかしさでいっぱいの私にキスを落とした。
かぁ…っと熱くなる頬。
のぼせそうになるからだ。
でも絶対だめなの
好きになったらいけない。
だって絶対愛してはくれないんだもの。
そういう契約なんだから。