恋を失い愛を知りました。






頭を撫でていた手は胸まで降りていき
大きな手に覆われた






覆われてしまうほど小さい胸。





ここはどんだけ背伸びしてもバレてしまう。




胸のある女性がたくさんいるのに
自分の奥さんがこんなんでがっかりした?




そんな不安を抱く。




私は手を出されてる側なのに
なぜか申し訳ない気持ちが押し寄せた。





「綺麗だよ」




いつの間にか露わになった胸にキスを落す




声を上げてしまうほど恥ずかしい。



きっとこの恥ずかしさも俊太となら共有できた。
洸斗が昔々に体験した初めてのエッチ。




なぜか少し嫉妬する。




だめだ。
このまま洸斗を見ていたら
恋に落ちてしまうのは時間の問題。




そんな気がした。






寂しさや不安を包み込むように


優しくも強く私を感じさせる。






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