恋を失い愛を知りました。
「悠未?」
いつの間にか下の方にいた洸斗に呼ばれた
そんなとこ。汚いよ…
そう言いたいけど初めてじゃないのにおかしいか。
「恥ずかしい。」
「フッ。嘘つけ
違うこと考えてたくせに」
「いや。それは」
恥ずかしいのは嘘じゃないけど。
俊太のことを考えてたことに気づかれてたのだろう
「ふーん。随分余裕そうだな…」
余裕なんて全然ないのに。
意地悪く言う
「そんなことないっ」
「…退屈にさせてるみたいで悪いな」
何か企んでるように笑う洸斗
「いやっだからそんなつもりは…キャッ……」
「別のことなんて考えさせなくしてやる」
急に舐められた私は動揺を隠せず
とっさに手で洸斗の頭を抑えたのに
その手は捕まれ身動きが取れなくなる