恋を失い愛を知りました。
あれから半年…
私たちは付かず離れずで距離を取りながらも
一緒に暮らしていた。
前よりは確実に外泊は減ったが
なくなったわけじゃない
しかも、
私の体に手をだすこともあの晩以来一度もない。
まるで私の体じゃ満足いかないと言われているかのようだけど、
もしかしたらお酒を飲みすぎたせいで
記憶すらないのかもしれない。
あれだけダメだと言い聞かせてたのに
好きになってしまったなんて
欲というものはどこまでも奥深い。
愛されないで傷つくのは自分なのに…
甘く優しい洸斗を思い出すたびに
口元が少し緩んでしまっている自分に
嫌気がさしながらも
この半年を過ごした。
最近は一ヶ月後に控えている
結婚発表パーティーの準備に追われている。