恋を失い愛を知りました。









あれから半年…










私たちは付かず離れずで距離を取りながらも
一緒に暮らしていた。




前よりは確実に外泊は減ったが
なくなったわけじゃない




しかも、
私の体に手をだすこともあの晩以来一度もない。



まるで私の体じゃ満足いかないと言われているかのようだけど、



もしかしたらお酒を飲みすぎたせいで
記憶すらないのかもしれない。





あれだけダメだと言い聞かせてたのに
好きになってしまったなんて




欲というものはどこまでも奥深い。





愛されないで傷つくのは自分なのに…




甘く優しい洸斗を思い出すたびに
口元が少し緩んでしまっている自分に
嫌気がさしながらも



この半年を過ごした。






最近は一ヶ月後に控えている
結婚発表パーティーの準備に追われている。



< 72 / 115 >

この作品をシェア

pagetop