恋を失い愛を知りました。




そういえば、
洸斗さんのプライベートカーに乗るのは初めてだ



今までに
この助手席に何人の女の人が乗ったのかと
考えてしまいそうになるが、
せっかくの旅行。目を瞑ることにした。




「急で悪いな」



「いえ、嬉しいです」



なぜかいつもと違う雰囲気に
積極的になってしまう自分がいた。



「行きたいとこあるか」



「えっ決まってるのかと…」



「いや、急に決めたから宿とってない。
まぁ、当てはあるけど。

だから、行きたいとこ言えばそこにしてやる」



なるほど、んー、

行きたいとこって言っても
私も急で頭が追いついてない


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