恋を失い愛を知りました。




「とっても静かなところですね」




「あぁ。
ここは5組しか泊まれないんだ。」




人の通りが少ないことや

中居さんに離れのようなとこを
案内されたことにも納得がいった




「ご飯まで時間あるし富士山でもみに行くか」



「いいの?一休みしなくて?」



寝てしまってて景色を全く見れてないけど
また運転になってしまう。



「あぁ。あいにく体力はある方だから。
今消耗させとかないと夜大変だぞー?」



もしかしたらこれは
洸斗なりの気遣いなのかもしれない。

寝てた私を責めない優しい一面。



「ぜひ消耗しといてください。
その底なしの体力を。」


「はいはいっ」


今日はその優しさに存分に甘えることにした。






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