恋を失い愛を知りました。
「洸斗…ごめんなさい。」
「あぁ…。別にお前が謝ることじゃ」
「違うの…。私、好きなの」
「だから、その付き合ってたやつのことだろ?
別に改まっておれに言わなくても。」
はぁ。どこまでもわかってない
「違うよ!洸斗のことが!」
「は?!」
「好きになっちゃったの。」
「いや、」
「わかってる。
そんな気持ちにならないと知ってたから
契約してくれた。
借金も返してくれたし
お父さんの仕事だって…。
洸斗に好きな人ができたのも。
私、これから何したらいいかな?
別れる?
でも、借金の恩があるから
使用人として無賃で働く?」
頭に浮かぶ文字をそのまま問いかけた