外見9割、性格1割。
大家さんのおかげで日本に
残る事が出来たから責めたくはない。
だけど...やっぱり...
ずっと暮らしてきた家がなくなったのは
大家さんのせいだから...
愛琉「...そんなの、あんまりだよ。
お父さんとお母さんと
ずっと一緒に暮らしてきた家なのに
思い出の詰まった大切な家なのに
私の実家はここだったのに
なくなっちゃうなんて嫌だよ。
知らない人の家になるなんて嫌だ。」
涙で滲んで見えなかったけど
大家さんも私と同じように
悲しんでくれてたように思う。
ちゃんと分かってるけど...でも...
愛琉「大家さんがちゃんと
手続きしてくれてたら、私は...」
勢いで酷い言葉を投げ付けようとした
私の言葉を遮り、ずっと黙っていた
その人は大家さんに向かって微笑んだ。