外見9割、性格1割。
大雅先輩は私に向かって微笑んでくれた。

大雅「...はぁ。良かった。
断られたらどうしようかと思った。」

愛琉「有り得ません!!」

もちろんこの気持ちに嘘はない。
私は今でも変わらず大雅先輩の事が好きだ。
でも、少しだけ...素直に喜べないのは
別の人の存在が心の片隅にあるせいだ。

鬼男に出会わなければ、私は
この告白を泣いて喜んだだろう。

でも、これで良かったんだ。
先輩と付き合えば鬼男の事なんて
きれいさっぱり忘れてしまう。
私はそうゆう単純な人間だ。

大雅「明日も補習だよな?」

愛琉「はい。」

大雅「じゃあ終わる頃に迎えに行く。」

愛琉「待ってます!」

大雅先輩に手を振り家へと向かう途中
追いかけてきた先輩は私にキスをした。

大雅「また明日。」

...キスって凄い。
一瞬にして先輩の事しか
考えられなくなる魔法みたいだった。
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