外見9割、性格1割。
鬼男の彼女

それは突然の出来事だった。

朝、登校するといつも前の席に
いるはずの芽衣がいなかった。
風邪でも引いたのかと心配になり
メッセージを送っても
芽衣からの返事はなかった。

おまけに、今日は鬼男も休みだった。
今日は私が一番楽しみにしてる水曜日。
芽衣も鬼男もいないんじゃ
つまらないなと思いながら
1人、お重弁当を広げる。

1人で食べるご飯は味気なかった。
いつもならここに芽衣も鬼男もいるのに。

ため息をついた私の耳に
屋上の扉を開ける音が聞こえ
慌ててお重弁当のフタを閉じた。

白戸「新川!」

やって来たのは白戸くんだった。
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