外見9割、性格1割。

ここは微妙な所だ。
白戸くんは私が大食いだという事を
知っている。だとしても、ここで
お重弁当を広げてもいいのだろうか。

そんな事を考えながら
白戸くんに曖昧な返事を返した。

どうしたの?とか
びっくりした!とかそんな
短い一言だった様に思う。

でも、次に続く言葉を聞いて
そんなちっぽけな言葉が
何だったのか考えられなくなった。

白戸「早川が救急車で運ばれた!」

愛琉「え?芽衣が?」

白戸「詳しい事は分からないけど
接触事故で緊急搬送されたらしい。
さっき、兄貴から連絡きた。
新川、すぐに行けるか?」

愛琉「もちろんだよ!」

私はお弁当もカバンも
学校に残したまま白戸くんの後に
続き、病院へと走った。
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