外見9割、性格1割。
築「お前の言う通り、引っ越そうと
思えば給料で何とかなった。
でも、彼女の入院費を払ってたから
なかなか金が貯まらなかった。」
今日まで鬼男と同居出来たのは
彼女のおかげだった。
そんな彼女に少しばかり感謝した。
築「今更だけどお前の質問に答えるよ。」
愛琉「質問?」
築「俺が教師になったのは
あいつの叶わなかった夢を
叶える為だ。それがせめてもの
罪滅ぼしだから。今の俺を見て
美園が笑ってくれればいいと思う。」
そんな表情でそんな声色で
愛おしい人の話なんてしないで。
聞いたのは私だけど
鬼男はいつも正直すぎる。
私の気持ちを知っているのなら
少しくらい、いつもの仮面を
被ってくれてもいいのに。
でも、鬼男がそうしないのは迷惑だからだ。
分かってる。知ってる。
だから、私は最後の望みの質問をした。