外見9割、性格1割。
白戸「人は誰でも寂しいよ。
好きな相手に振り向いて貰えない。
どれだけ想っても叶わない恋は
あると思う。でも、やっぱり
好きならさ、最後の最後まで
頑張ってみてもいいんじゃない?
ここで終わりって自分で
ピリオドを打たなくてもいいんじゃない?」
愛琉「でも、私はもう振られてる。」
白戸「そんなの俺だって一緒じゃん。
俺も、新川に2回振られてるから。
諦めよう。終わらせよう。
嫌いになろうって何度も思った。
でもさ、新川が泣いてるって知ったら
勝手に足が動くんだよ。
助けたいって思うんだよ。
その時、思ったんだ。無理して
諦めるのって何か馬鹿らしいなって。」
愛琉「無理はしてないよ。
現実を受け入れただけだよ。」
白戸「そうなんだ。意外と
つまらないんだね、新川って。」
愛琉「え?」
白戸「新川ってもっと
つまらなくない人間だと
思ってたけど、違ったんだ。
俺も見る目なかったのかもね。
じゃあ、寝るから。おやすみ。」
眠れなかった。
一晩中、白戸くんの言葉の意味を
考えていた。