外見9割、性格1割。

諦めてもいいの?本当に?
私は本当に鬼男の事を諦められるの?

この1ヶ月間、ずっと鬼男の事を
避けてきた。数学の授業は全部
保健室で過ごして徹底的に
その存在を拒否し続けた。

でもそれって...それこそが
鬼男の事がまだ好きって
証拠なんじゃないのかな?

諦められないから
避けるんじゃないのかな?

朝、目覚めた私はソファで眠る
白戸くんに置き手紙を残した。

1ヶ月ぶりに戻った家のインターホンを
押してみても鬼男は出てこなかった。
だったら、多分あそこにいる。

私は鬼男の彼女が入院する
病院へと向かった。
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