外見9割、性格1割。

美園父「口ではああ言ってるけどね
あいつも君の事が心配なんだよ。
娘はもう2度と目を覚まさない。
いずれ私たちは決断を迫られる。
娘を生かすのか...そうじゃないのか...
もう忘れていいんだよ。」

美園さんのお父さんの優しい言葉を聞いた
鬼男の目からは涙が零れ落ちていた。

美園父「黒沢くん。君のせいじゃないよ。
娘がこうなったのは不慮の事故だ。
君が責任を感じる事は何もない。
娘の分まで君は幸せになりなさい。
それが美園のためにもなるんだ。」

築「美園と少し話してもいいですか?」

美園父「ああ、構わないよ。」

バカだ、私は。
会いたくない。気まずい。
忘れられるまで離れたいって
自分の気持ちばっかりで
あいつが1番辛い時に
そばにいてあげられなかった。
あいつに散々助けて貰ったのに
あいつの事、助けられなかった。
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