外見9割、性格1割。
美園さんの病室へ入っていく
鬼男ときちんと話がしたくて
私はエレベーター脇にある
ソファに座り、鬼男が
出てくるのを待った。
30分。もしくは1時間。
たっぷりと時間をかけた後
涙の跡を作りながら
鬼男はその病室の扉を閉めた。
言葉なんて考えてなかったけど
ちゃんと伝わるか不安だったけど
相手が鬼男だったから。
私はありままの言葉を伝えた。
愛琉「あんたの辛さ私が受け止めた!」
築「...新川。」
愛琉「でも、やっぱり...
私はあんたが好きだ!!
私も一緒に支えられないかな?
美園さんを支えるあんたを
私が支える事は出来ないかな?」
突然の登場に驚いていた鬼男だったけど
すぐにいつも通りの鬼男に戻ると
相変わらず、私の言葉を鼻で笑った。