外見9割、性格1割。
ーピンポン
ーピンポン
ーピンポン

何度インターホンを押しても
鬼男は出て来てくれなかった。

もしかするとそこには
いないかもしれない。

でも、私の大好きな人に。
届けたいんだ、この想いを。

愛琉「ふざけんな!黒沢 築!!
今まで優しくしたくせに
散々、私の事助けたくせに
私の気持ち全部持っていったくせに
今更、お前は生徒だなんて言うな!」

中からは物音一つ聞こえなかった。

愛琉「突き放すくらいなら
初めから突き放してよ!
幸せなら笑ってよ!!
辛そうな顔であんな事言われたって
納得出来ない!あんたはそれで
本当に幸せなの?美園さんと
ずっと一緒にいて辛くないの?
両親に酷い言葉投げ付けられて
本当に笑って生きていけるの?」
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