外見9割、性格1割。

築「そんな訳ない。俺は教師になんて...」

愛琉「美園さんの夢を叶える為に
教師になったんだよね。知ってる。
でも、美園さんとの事がなくても
あんたは教師になってたと思う。」

本当に伝えたかった事は
私だけじゃなくて、皆が
鬼男に感謝してるって事だった。

愛琉「だって、あんたは
めちゃくちゃいい先生だもん。
見て、これ。」

私はクラス全員で作った
グループに綴られた
メッセージ画面を鬼男に見せる。

愛琉「私だけじゃないよ。
今日のあんたの言葉を聞いて
皆、真剣に将来の事を
考えられたんだ。あんたは
先生になるべくしてなったんだよ。」

嬉しそうな表情を見せないまま
鬼男は、そりゃ良かったと言った。
でも、知ってる。これは鬼男の照れ隠し。
この人は素直に喜べない人間なんだ。
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