外見9割、性格1割。
しばらく車を走らせ
鬼男が連れてきてくれた場所は
有名な温泉街だった。
女将「いらっしゃいませ。
黒沢様。本日は椿の間を
ご用意致しました。
ごゆっくりおくつろぎ下さい。」
...え。ここって...
めちゃくちゃ高級な旅館じゃん。
女将さんが案内してくれた部屋は
大家族が余裕で暮らせる程の広さだった。
愛琉「何ここ?」
築「高校生じゃ、どう頑張ったって
こんな旅館泊まれねぇだろ?
大人の本気っつーの?見せてみた。」
そうじゃなくて。そんな事が
聞きたいんじゃなくて...
もっと大切な事を。