外見9割、性格1割。

愛琉「高校1年生の頃
お母さんが突然、家を出て行った理由は
分からないけどさ。
でも、あんたはちゃんと学校に
通えたじゃん。大学に通って
教師になれたじゃん。最後の最後まで
あんたはお母さんに育てて貰ったじゃん。」

例えそれが違っていたとしても
確かに私は、そこに愛を感じたから。

ずっと手に入れたかった愛を
ひねくれてしまった鬼男の心に届けたい。

愛琉「あんたの悲しみも
お母さんの苦しみも気持ちも
事情も全然分かんないけどさ
私はあんたは、愛されてるって思う。」

届いたのかな?届けられたのかな?
そう心配したけど、鬼男が涙を流していた。
いつも大人な鬼男が...子供すぎる
私の言葉を聞いて泣いていた。

いつも教わる事ばかりだったけど
私にも鬼男に教えられる事があったんだ。
< 384 / 424 >

この作品をシェア

pagetop