外見9割、性格1割。

翌朝、部屋を出ると
今日も鬼男はやっぱり
キッチンにいた。

私は気付かれないように
息を潜め洗面所へと向かう。

築「新川。」

でも、さすがは鬼男!
後ろにも目がついてる彼は
私の名を呼んだ。

愛琉「何?」

築「それ、登録しとけよ。
机の上に置いてある。」

鬼男に言われた通り机を見ると
小さな紙切れが置いてあった。

...ああ、何だ。電話番号か。
昨日私が言ったから
教えてくれるんだ。
何だかんだちゃんと覚えてるんだな。
やっぱりこいつ、ちょっとは...

築「何かあったら連絡しろ。」

愛琉「うん。あ、私のも...」

築「いらない。俺からお前に
電話かける事なんてねぇから。
あ、余計な連絡とかしてんくなよ。
本当に用事がある時にだけ
かけてこい。それ以外は受け付けない。」

いや、ちょっともいい奴じゃない!
鬼男!やっぱり鬼男!
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