外見9割、性格1割。
ご自慢の俊足のおかげで
先に家を出た鬼男に追い付く。
愛琉「ねぇ!待ってよ!」
私の声が聞こえる距離にいるはずなのに
鬼男はいつも通り無視した。
愛琉「ねぇってば!
聞こえてるんでしょ?」
追い付いた私が肩を叩くと
鬱陶しそうにその手を払う。
築「何だよ。」
愛琉「怒ってない?私が芽衣に話した事。
怒って、私の秘密バラしたりしない?」
築「しつこい奴だな。
話さねぇって言っただろ。
お前まじでうるさい!」
よく分からない。昨日はあんなに
優しかったのに。私の事
抱き締めたくせに。
愛琉「私にとっては大切な事なんだよ!
あんたにとってはどうでも良くても
嫌われたくないんだよ!
好きな人がいる。大切にしたい人がいる。
その人に嫌われちゃったら私...」