外見9割、性格1割。

築「汗だくになりながら
人の心配してる場合かよ。
自分の顔の心配しろよ!」

本当、こいつといるとロクな事ないな。

カバンから鏡とメイク用品を取り出し
化粧を丁寧に直す。

築「お前さ。」

愛琉「何?今、集中してるから!
くそっ!今日はいつもより
上手くメイク出来たのにあんたのせいで
台無しだよ。あんたといるとロクな事ない。」

珍しい事も起きるもんだ。
絶対に言い返してくると思ったのに
鬼男は必死にメイクを直す
私に向かって微笑んだ。

築「そのままの方がいい。
今のお前、悪くない。」

茶化してる訳でもなく
バカにしてる訳でもなく
優しい笑顔で私を見つめる
あいつに私の心臓は
ドキドキと音を立てた。
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