外見9割、性格1割。
大雅先輩を見送った私は
家に帰りメイクを落とし
ジャージに着替える。
愛琉「ふぅ。やっぱり家が
1番落ち着く。」
本当の私はカリスマ読モ
なんかじゃない。
恋愛初心者、中身は枯れ果てた
砂漠女なのだ。
愛琉「あー、やば。
ご飯買ってくるの忘れた。
まあ、いいや。
今日もカップ麺で。」
私は1週間前から一人暮しをしている。
お父さんの仕事の都合で
両親はアメリカへと引っ越したけど
学校の事もあるし卒業するまで
とりあえず私だけ日本に残る事になった。
荒れ果てた部屋。食べかけのカップ麺。
脱ぎっぱなしの洋服に
空になったお菓子の袋。
我ながら、凄いと思う。
たった1週間でこんなにも
家中を散らかせるなんて
ある意味才能なのかもしれない。
愛琉「後で片付けよ。」
ベッドに寝転がりながら
昨日買った少年漫画の最新巻を
夢中になって読んでいた。