揺れる、オトメ。

先生が話し終わって、みんな何かを書き出す。

いい、書く気ないから書かない。グレてやる。

いや、スネてるだけか。ちぇ。情けないな…。


私、ここに何しに来たんだっけ？勉強？

学校なんだから勉強か？…あぁ、そっか。そうだよな。勉強、分かんないとこだらけだけど、やったら分かるようになるかなぁ。はぁ、めんど。



…仕方ない、先生に聞きに行ってやる。

「先程の失敗で落ち込んでたので、先生の話聞いてませんでした。悪気はないので謝りません。」

とでも言ってやるか。


席を立ち、担任の机へと向かう。たどり着き、そのまま、

「何をすればいいですかっ！」

バカ丸出しの発言をする、現在、この世界では誕生日前なため、中学3年生で14歳の多未ちゃん。


ここは中学だし、下手すりゃ怒られてもおかしくないとかは知らない元不登校児だし、当たって砕けろ、だ。


「え、話聞いてたかな？」

ちっ、やっぱ聞かれた。仕方ない。正直に、

「聞いてなかったです。すいません。」


誤っておけば、とりあえず丸く収まるらしいし、実際やってみた。