好きです、先生
日本史の授業が終わったあとから放課後まで私はずっと柴田先生のことを考えていた。
おもしろい先生だったな……
私は先生という存在が嫌い。
先生は都合の悪いことがあると見て見ぬふり。
なのに体裁の為だけに心配だから学校に来いと言う。
助けてくれるのは自分のお気に入りの生徒だけ。
成績だって感情で決まる部分もあると思ってる。
私は高校2年生の秋頃から学校を休みがちになった。虐められてた、とかそんな理由があった訳じゃないけど友達とのちょっとしたいざこざが重なって学校に通うのが苦しくなってしまった。
何回か当時の担任の先生に相談したこともあるけど、そんなことで悩んでるの?といった感じで相手にしてくれなかった。