君と小脳と僕


彼女が僕の前からいなくなり5年が経った。



「よ う ち ゃ ん わ た し の の う ご と あ い し てく れ て あ り が と ね」

彼女は涙も流さず、いや、正確には涙を堪え笑みを浮かべていた


これが彼女が文字の並んだボードに慎重に人差し指を当て伝えてくれた最後の言葉だったとおもう。




「パパー!なにしてるのー??はやくいこーよー!」


「ごめん、ごめん!蒼(あおい)
いこうか。」

「もー、ヒーローショーがはじまっちゃうよ。ほら!パパいそぐよ‼︎」

「はいはい」



そんなこんなで、この子のママと僕の話をしていきたいと思う。



※このストーリーはフィクションです。












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