君と小脳と僕

「おまたせー
ってなにしてんのすずな」


彼女は半泣きで顔をさすっていた


「洋ちゃ〜ん、痛いよお」

どうやら、あれから横になり小説を読んでいて
手元が緩くなり顔面に小説を落としてしまったらしい


「お前はほんとに鈍臭いなあ。こないだも転けるし、てゆうか、もう何度もすずなが躓いてるとこみた。
大丈夫かよ、ちょっと顔みしてみ?」



彼女の顔の赤くなったところを見る

「コレくらいなら手当ては大丈夫そうかな。」

そう言い彼女の目を見た



心拍数一気に上がった

彼女の顔が思っていたよりも近かったからだ


それは彼女も同じだったと思う


僕はそのままキスをした


それが僕たちの初めてのキスだった


そっと唇を離し、彼女を見つめる







「ベッド、、いく?」


彼女は真っ赤な顔で静かに頷いた





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