【短】It is a kiss, and it is not a kiss.
あたしの唇に芯の唇のあたたかい感触




一瞬だけだけど、確かなキス。




唇がはなれると芯と目が合った。




「やべぇ〜…超緊張した」


真っ赤になった顔を必死に腕で隠す芯




胸が締め付けられた。




「なぁ……もう一回だけ…していい?」


「え…」


あたしが声を出した頃にはもう、芯の手はあたしにのびてきていた。




芯の真っ直ぐな瞳があたしを捕らえてはなさない。




今度はさっきよりも長い時間、キスをした。


子供のキスでも、キスはキス…そう思ってた。
< 11 / 50 >

この作品をシェア

pagetop