【短】It is a kiss, and it is not a kiss.
「…ねぇ……芯?」


「ん?」


「あのさ…………」


なかなか話せないあたしに対して、芯はなんだかいつも通り。


被害妄想だった…かな?




「せっかくだから、俺も何か祝ってやるよ」


「え?」


「何でも言ってみ?行きたいとことか、欲しいものとか?あ、金はねぇぞ〜」


ニヤッと笑う表情はやっぱりいつもと同じ。




何だかすごく安心した。




「何でもって言ったよね〜?」


「うっわ。何その顔…最悪だぞ」


「顔が最悪とか言わないで〜っ」


「はは♪大丈夫、大丈夫!!那湖はかわいいって」


きっと芯は軽くそう言った。




その瞬間真っ赤になったあたしは、どうしたのかな…?
< 23 / 50 >

この作品をシェア

pagetop