【短】It is a kiss, and it is not a kiss.
「……悪い」


しばらくして、芯が唇をはなした。




何で謝るの?


あたしは全然いいよ?


……なんて言葉、言えるわけなかった。




「……芯…お祝い」


「ん?」


「何でもするって……」


「あぁ…言ったな」


「……じゃあ」




目を合わす勇気はなかったけど、あたしは懸命に言葉にした。




「もっと……して?」


「え…」


きっと芯は驚いてる。


引かれるかもしれない。




けどそんな不安…芯はすぐにキスで取ってくれた。
< 26 / 50 >

この作品をシェア

pagetop