【短】It is a kiss, and it is not a kiss.

「それも…嘘？」


「バカか。こんな恥ずい嘘つくかよ!!」


「ほんとなの…？」


「かわいい弟じゃ、もう我慢できねぇんだ。那湖が側にいないと無理」


「本当？」


「まじだって。那湖は？何で走ってきてくれたの？」


「そんなの…決まってるじゃん」


「ん？」


「芯が好きだからだよ…っ」


「はは♪やーった!!作戦成功みたいな？(笑)」


「もう…バカ芯」


「……久しぶりにしよっか？」


「何？」


「キス。今度は練習じゃなくて、本番だからな」


「え…待って」


「待てない」


引き寄せられた頭


一気に唇の感触を感じた。


久しぶりの芯のキス。




「はは♪これからはキスやり放題？」


ニヤッと笑った芯に抱きしめられた。


キスはあったけど、抱きしめられるのは初めて。


芯の鼓動があたしの心に響く。