ダメダメ40歳、愛してくれますか?
私は荷物をスーツケースに必要最低限詰めて冷たい風の中へ飛び込む覚悟を決めて家を出た。

「さ、寒い」

こんな外は真冬なのに、実の娘を追い出すなんて普通の神経じゃない。愛情はないのか?娘が可愛くないのか?と自問自答を繰り返す。


私はとぼとぼと歩きだし、行きつけの居酒屋へ向かった。

「とりあえず、暖まろう」

綺麗なイルミネーションが私を痛めつける。






ガラガラガラ


「いらっしゃいませ、なんだ松永か?」


「なんだって?店長助けて……」



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