ダメダメ40歳、愛してくれますか?
「松永、残念だが、今までのサービスは今日で終了だ。ちょうど一からやり直すいい機会じゃないか?」

どうやら冗談ではなく本気のようだ。


「えー困ります。食べていけない。住む所も借りれない。あー」

私はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「店長、私をここに居候させて下さい。代わりに働くから。お願い」
私は顔の前で両手を合わせて、店長の顔色を伺う。


「何?お前は馬鹿か?馬鹿につける薬はないのか?」


「馬鹿でいいから。松永、頑張って働きます」


「ふぅーあーあ、ボランティアでも始めるか」
店長は諦め顔で言い放つ。


「うんうん、ボランティアだよ」
私は救われたように安堵感で満たされた。





< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop