ダメダメ40歳、愛してくれますか?
お店【誇り】は、11時に閉店した。

私は店内を綺麗に掃除し、テーブルも椅子も拭いた。

「疲れたー」

「おい、洗い物まだ、残ってるぞ」

「明日、やります」

「何?じゃあ居候はなしだな」


私はうなだれて座っていた椅子から飛び起きた。

「やります。やります。店長やります」


「当たり前だ。綺麗に洗えよ」
厳しい口調の中に私をペットのように扱う愛苦しい目つき。


「おい、ところで、40女、今は派遣の仕事は?」


「……それが先月で打ち切られてしまって、次探してます」

私はもはや目を合わせれない。


「な、なんて愚かな…お前、先のこと考えて生活してるのか?」


「…うーん、考えてますよ、多分」



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