愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜



階段から??






「踏み外したとか?」



そう言うと紫音の動きが止まってしまった



違うのか…?






「………れた…」




「え??なんて、?」









「……誰かに…押された……」














…は?








「ちょっと待て、誰かに押されたって…何でだよ??」











「…実は……」






紫音はここ数週間にあったことを話し始めた






最初は悪口とかの幼稚じみたことだったみたいだけど、どんどんエスカレートしてるって




俺は、紫音の頬を流れる涙をぬぐいながら消えてしまいそうな声を必死に聞いた









「……今日は、カバンの肩紐が切られてて…」






あぁ…だからカバンが違うかったのか。






「あのリュック誰かに借りたの?」




「うん…、…黒崎先生が助けてくれた時に……」







黒崎…



あ、英語の教師だ。たしか紫音の仕事のこと知ってる人、






「じゃあ、この傷たちは今日階段から落ちた時のものだけなんだよな?


誰かに殴られたりしてないよな?」






「…してないよ……」









殴られはしてないとはいえ、かなり酷い事されてるよな、?
























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